この筆者もまさしく「知の巨人」 だと思います。
単なる文章術の本の域をはるかに越えています。
学びの多い一冊で、この情報量で1500円+税はあり得ないでしょという感じ。
インスタなどで文章を人様の目にさらす人はもちろん、まったく文章を書かない、という人も読んだほうが良いです。
なぜなら悪文の見分け方もわかるから。
読みにくく思える文章の理由が、この本の説明を読み、納得できました。
素晴らしかったのが「起承転結」の「転」の五パターン。ほんとに教えちゃってもいいの!?と思うテクニックです。
とりわけ笑えた箇所は二ヶ所。
「どこが理想的な書き部屋でしょうか。そりゃもう台所に決まってます。」
「木を切り倒して、パルプ紙にして、紙にインクをにじませ …(略)…時代にまったく逆行した環境破壊的なメディアが、紙の本である。たった一人の著者の情熱だけでは、とてもできあがるものではないのだ。 」
この独自の考えを断言する感じが好きで、癖になります。
一気読み出来るくらい面白かったので、他の著作も読むつもりです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月10日
- 読了日 : 2021年5月10日
- 本棚登録日 : 2021年3月26日
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