ゲゲゲの女房 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社 (2011年9月9日発売)
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感想 : 40

私は引っ込み思案で、人前で話なんて考えただけで頭がくらくらしてしまうようなタイプ。自己主張というものをほとんどすることなく、、、
→こういうのをするりと言えるってホントいいな。一方僕は自己主張はほとんどないが、とやかく言われるのもイヤな一番めんどくさいタイプや。

でも、自分で相手を見つけるなんてことは、とてもできません。チャンスがないというのではなく、そういう発想すら、私の中のどこを探してもみつからなかったのです。
→すごくよく分かる。僕も今まで与えられた環境で育ってきたから、つい最近まで自分の望む環境を自分で手に入れようとする発想すらなかった。しかしその発想がなかったらなかったでそれはそれで幸せだった。選択肢の多さは、今の自分とは異なる自分に期待して、ここで頑張るんだという火事場の馬鹿力を奪うし、利便性の向上を体感したが最後、もう元の不便な生活には馬鹿馬鹿しくて戻れない。ある意味辛いな~。

なぜこう昔ながらの伝統は心を打つのか。

水木さんが、いわゆる失敗の選択をしてきたことがよく分かった。武蔵野芸術大に入って中退したり、不動産業で儲けようとして失敗したり、誰だって選択にミスはある。そこから、成功するかしないかで過去の自分を正当化できるかどうかが決まってくるのか。

もう、水木さんを幸せにする流れができてしまっているんですわ。水木さんの幸せは、人の幸せを超越しているんですわ。
→すごい言葉だ。

「生まれてきたから生きている」
→すごい言葉だ。

「すべてを受け入れる」だけの人生でした。
→言い切れるのはすごい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年7月10日
読了日 : 2017年7月10日
本棚登録日 : 2017年7月10日

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