東京郊外の住宅地で、エアコンも冷蔵庫も洗濯機も掃除機も電子レンジも携帯電話も無い、「贅沢」な暮らしを楽しんでいる著者。
冷蔵庫が無ければ保存食を作ればいい。掃除機が無くても箒と雑巾があればいい・・・。日々の暮らしの楽しみ方を知っている達人。素敵です。
食事作りや掃除・洗濯など、日々仕事に追われて出来る限り家事に時間をかけず効率的にこなすためにどんどん買ってしまう家電をはじめ便利グッツ。なんのために働いているのだろう?そんな疑問を社会に投げかけている良本。オススメです!

2013年4月28日

読書状況 読み終わった [2013年4月28日]
カテゴリ ライフスタイル

「世界を変えたければ、まず自分がその変化になりなさい」
ガンディーの言葉に感銘を受けた著者が、フリーエコノミー運動を創始。
2008年11月から1年間、お金を一切使わずに暮らすことが出来るかの実験のログ。
年収300万円を超えると、幸福度と年収は比例しなくなる。なんてことをどこかで読んだ記憶があるけど、著者に実例を示された気がした。
著書の最後の方で、完全の自給自足を目指すよりも、地域社会の中でお互い助け合って働くことによる、「地域社会の中での自給」が一番うまくいくし、望まれるかたちだと記していた。
1年間の金なし生活も、著書自身のサバイバル能力よりも、コミュニケーション能力によって完遂出来たように思う。
これからの時代(今までもかもしれないけど)、最も重要なスキルはコミュニケーション能力ではないだろうかと考えさせられた。

2013年4月21日

日本全土を覆い尽くしている均質化の波。国道沿いのチェーン店。どこ行ってもユニクロとGAPとABCマートなショッピングモール・・・。
均質化の波とは一番無縁かと思っていた、イタリアもまた同じ問題を抱えていた。
その波に対抗するために生まれた「スローシティ」運動をイタリア各地の小さな村や町を著書が訪ね歩いて紹介している懇親のルポ。840円の新書ではもったいないくらい面白いです。
多くのイタリア本を著してきた島村菜津さんの著書は、イタリア行く予定のある方は事前に読むと、旅本にはまず載っていない情報満載で面白いです。

2013年4月28日

家入一真さんの「お金が教えてくれること」を拝読しました。
ブクログつくったのって家入さんだったんですね。知らなかったです。

起業したいけど出来ない人が悩んでしまうのが、「儲かりそうな起業ネタ」。
でも最初から必ず儲かるって確信できるアイデアなんてそうそう転がってないです。
でも自分や友達や家族などが、身近なことでちょっと不便だったり、不満なことって
結構沢山ある。家入さんはその不便さや不満にフォーカスして、どうしたら解決するか
考えて実行すれば、それがビジネスになるんじゃないか?と語っています。
そして、アイデアが浮かんだらとりあえず走りはじめよう!と。

言葉って不思議です。
家入さんが本書で語っていることは、今までたくさんの方が語り、書いてきた内容が多いです。
しかし読んでいて、「そんなのもう知ってるよ」とはまったく感じませんでした。
言葉・文章って、内容も勿論大事だけど「誰が語るか?」でまったく受ける印象が変わるんだなと
改めて思いました。
家入さんの著書は初めて読みましたが、彼に多くのフォロワーがいる理由が分かった気がします。
弱さと強さ、優しさと厳しさ、矛盾する性質が自然に調和して彼の魅力を作っているように感じました。

ただ、この本を読んだ若い方に勘違いして欲しくないなと思ったことがあります。
彼は、多くのコンプレックス(貧乏やひきこもり体験)を糧にしたからハングリー精神が培われて、
起業家になれたけど、自分はフツーに高校行って、フツーにまずまずの大学行っただけだから、
彼のようにはなれない・・・。とかネガティブには思わないで欲しいことです。
これはあくまで僕の持論ですが、ハタチになったらそれまでの、家庭環境や学歴やいじめ体験などは
何一つ未来を縛る理由にはならないということ。
未成年のうちは確かに、自分の力ではどうしようも無い理不尽なことがあります。
でも、ハタチになって大人になればすべて自己責任。家庭環境が悪ければ、家族と縁を切る決断をする
のも自由だし、自分の新しい家族を作りあげることも出来る。学校や職場でいじめを受けても、
退学や退職するのも自由だし、関係を改善出来るように努力しようと決断するのも自分次第。
大人になったら、自分を取り巻くすべてのことは「自分の責任」。それだけ。とてもシンプル。
そして自分の責任でどうしようもないこと(戦争や地震、宇宙からの侵略などなど。)に対しては
「LET IT BE」です。

偉そうに書いてしまいましたが本当にいい本でした。
僕も春から始める新しい事業に対して不安だらけなのですが、本書を読んで心が軽くなりました。
「失敗しても、最悪死なない。」その心持ちでいってみようと思います。

2013年2月19日

読書状況 読み終わった [2013年2月19日]
カテゴリ ライフスタイル
タグ

最近、人生の先輩達の書籍より自分より若い世代の書籍に刺激を受けることが多くなってきました。
本書もそのひとつです。
これからの社会を担う若い世代は、明らかに今までとまったく違う価値感を持っていると確信するような内容でした。
自民党政権・経団連・既存のマスメディアなどは、今まで築いてきた社会に必死にすがって、過去の栄光を取り戻そうと躍起になっていますが、ソーシャルメディアを核とした新しい時代の胎動に、気づき・目を向けて・耳を傾けることに、これからの豊かな社会をつくっていく解があるように思いました。(まあ、無理でしょうね)

2013年2月17日

読書状況 読み終わった [2013年2月17日]
カテゴリ ライフスタイル

著書は21世紀の「将来を明るくする資産ベスト3」として、「友人」「時間」「健康」をあげています。
「友人」は将来の収入を高めてくれ、「時間」はアイデアや企画を生むもととなり、「健康」は将来の支出を節約する効果があるから。
ここでの資産としての友人とは、自分の中にある正直・誠実・博識を引き出してくれる友人であるとしています。
貯金ゼロでいいかは別にして、この資産の考え方については両手をあげて賛成できました。
会計士の書くお金の本ということで、テクニック的なことが書かれた本かなと思って買いましたが、いい意味で裏切られた内容でした。

2013年2月14日

読書状況 読み終わった [2013年2月14日]
カテゴリ ライフスタイル

所有物を99%処分したというところに惹かれて購入。
当然だけど、高城さんにとって必要なツールたちと自分が必要だと思うツールは違うので、掲載されているアイテムにはまったく興味が持てなかったのですが、考え方にはすごく共感できました。
本や音楽のデジタル化、本当に必要な服だけ厳選するなど、早速すぐに出来そうなことから実践してみようと思います

2013年1月30日

豊富なデータで説得力は高いです。
ただ、大規模修繕が行われる前に次々と買い換えていくという主張には賛成出来ません。そんなことで、住宅事情は良くなっていくのでしょうか?自分さえ良ければよいということでしょうか?

ネタバレ

リノベーションのhow to本です。リノベーションに適した物件の選び方から、業者選定方法、メリット、デメリット、リスク等について広く浅く網羅されており、リノベに興味があってこれから検討を開始する方は、一読して損は無い内容かと思います。
不動産会社の方が書かれた書籍ですが、露骨なポジショントークもなくフラットな視点で書かれている点に好感がもてました。

ネタバレ

「シンプルに生きる」の著書自身のシンプルライフにおける、ものに対するスタンスについて、家具・インテリア・家電・キッチンツールなどについて書かれています。
「小さくて、軽いもの」というカテゴリーに絞りすぎたせいか、ちょっとムリクリまとめてる感じがして、説得力に欠けてしまった印象を受けます。折角、いいテーマなのに残念でした。
ただ、部屋の広さはひとりあたり20㎡もあれば十分という意見には賛成です。また、ソファだけは大きいのが好きという本書のテーマと矛盾する点も堅苦しすぎない感じで好感が持てました。

2013年1月13日

読書状況 読み終わった [2013年1月13日]
カテゴリ ライフスタイル

これからの豊かさ、幸福ってなんだろうという問いに大きなヒントを与えてくれる名著です。
著書は、「沢山お金を稼がなければ幸せになれない」という、普通に思い込んでいるマインドセットに対して、「支出1/4、収入1/3、労働時間1/2」にしてゆったり暮らす方が、幸せになれるし、そのように価値感の転換を図る時期に来ているのではないかと、提案されています。
勿論、簡単には実現出来ないでしょうけど(そう思ってしまうマインドセットに嵌っている)、目指す価値のあるワクワクする提案だなあと思いました。
冒頭でアインシュタインの言葉を引用しています。「ある問題を引き起こしたのと同じマインドセットのままで、その問題を解決することは出来ない。」

フランスで永く暮らす著者の、フランス流暮らしの知恵の本です。
他国のことを見て、日本と比べて嘆くというよくあるスタイルですが、
他国のいいところをどんどん取り入れるのが、日本のいいところでもあると思います。

東京のどこにでもある、戦後につくられただろうと思われる安普請の借家。その猿山さん家が普通の家と違うのは、"余白"のあること。千利休や谷崎潤一郎の思想にも通じる、「引き算」の美学。豊かさってなんだろうという、問いを投げかけてくれた思い出深い1冊です。

テレビや一般誌で取り上げられるようなアバンギャルドで、建築家が難解なコンセプトを語るような家じゃなく、建て主の暮らしに寄り添った"最高の普通の家"が紹介されています。

中村好文さんの普通で優しい作品を拝見するたびに、リトアニアのジャズピアニスト Tonu Naissooの奏でるメロディを聴きたくなります。

読書状況 読み終わった
カテゴリ ライフスタイル
タグ

この本を拝読して直接会って見たくなり、昨年晩秋に加藤さんが行っている援農に参加し、薪割りや鶏の捌き方などなど様々な体験をさせて頂きました。
震災を経て、これからの暮らし方、働き方を模索している中で、多大なインスピレーションを戴くことが出来ました。
読書も大事だけど、実体験の重要性を改めて認識することが出来ました。

大好きな9坪ハウスが表紙だったので衝動買いした記憶があります。

10年ほど前にTRUCKのカタログをはじめて見たときの、「こんなありそうでない。かっこいー家具を日本でつくってるんだ!」という衝撃は今でも覚えてます。(柏の高島屋の本屋でした。)
この本はそんなTRUCKをゼロからつくりあげた、おふたりとわんにゃんたちの、家具作り・店作りに対する思いが正直に綴られています。おふたりの真っ直ぐな思いを読むと、TRUCKの家具が上辺だけじゃないリアルなカッコよさに溢れているのがよく理解出来ます。
カタログに載ってたFKソファに一目惚れしてから約10年。FKソファを置くのにふさわしい空間がやっと出来たのを機に昨年末の購入し、年末年始は猫たちとゴロゴロ過ごしました。

今年こそは「as it is」に訪れてみたいです。

建築家 東孝光さんが、1966年に東京青山の通称キラー通りに面した、6坪の敷地に建てた延床面積20坪の住まいについての記録です。
そのライフスタイルに強い影響を受け、何度も読み返している本です。
建築学生だけで無く、これから家族を持って、住まいをつくり、暮らして行く若者たちに読んで欲しい良書です。
東孝光さんの建築家としての考察だけで無く、妻の節子さん、娘の理恵さんの住まい手としての意見・感想も収められているところも、一生活者として参考になります。
新宿の自宅からの散歩の時に眺めるのが休日の楽しみのひとつです。
ちなみに娘の理恵さんは、星野リゾートの星のや軽井沢や、星のや竹富島を設計された建築家です。

ちょっとシニカルで、気障なところがあるので、好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、住宅を買おう、建てようと思っている方には、住宅展示場に行ったりする前に是非、宮脇檀さんの著作を読まれることをオススメします。

著書のステキなスケッチを眺めるだけでも楽しいです。
著書の中で、そんなに狭くもない食堂兼居間にダイニングテーブルとソファセットをぎゅうぎゅう詰めに置くくらいだったら、でっかいダイニングテーブルをどかんと置いた方が寛げるし、便利だと述べていますが(確か宮脇檀さんも著書の中で同様の提案をされています。)、僕も実際にそうしてみて納得です。(今はTRUCKのソファ買っちゃいましたが)食事も、仕事も、洗濯物たたみも、アイロン掛けも、生活の多数の部分で大活躍してくれます。

まったく期待しないで読み始めたのですが、面白くて一気に読んでしまいました。
都会脱出して半農半Xを画策している僕にとってはうらやましい内容でした。
キャメロン・ディアスあたりで映画化されそう・・・。

著書のご主人が「9坪の家」というタイトルで出版されていて、夫婦それぞれの視点で家づくりの顛末記を書かれているので、両方読まれると良いかと思います。
レビューは「9坪の家」の方に書かせて頂いたので、よろしければ覗いてみて下さい。

ツイートする