恋愛論 完全版 (文庫ぎんが堂)

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本棚登録 : 215
レビュー : 17
著者 :
ますく555さん エッセイ   読み終わった 

話の中心は、著者の初恋です。それがまた、純真だなあと思った。実は僕って「純粋」っていうのはあんまり好きではないし、それにそれは今回のこの事象にたいしては違うと思って考えたら、純真という言葉が出てきた。それも、しおしおしたりもするんだけれど、全体として「陽」に感じた。とまあ、序盤のあたりからの感想はこんなところなんですが、やはり著者がさらけだしてくれた「恋愛体験」からみえるのは、根本の恋愛感情なんです。社会ってものをとっぱらって、人間として裸の状態での「恋愛感情」がつぶさに見える。そして、男が男を好きになる初恋が語られて、たとえば、「男が男に恋する」という単調な字ずらだけをみるならば、「えーー?!」と退く男は多いと思うのだけれど(ぼくだってそうだ)、そこで壁を作らずに、とにかく話を聞いてみようという気で読むと、男が男を好きになることだって妙なことじゃないってわかってくるんですよ。「ああ、そうか、そういう形だってある」とわかるし、案外、自然なんです。ホモセクシャルだとかレズビアンだとか、LGBTって言われますけども、本書を読むと、そんなマイノリティとして認識されて、敬遠されがちなひとたちや意識が、あたたかな隣人として身近に感じられるようになると思います。そういう、誤解を解けるようなくだけた告白に本書はなっていて、LGBTはまったく自分たちと違うひとなんかじゃない!ってわかり始めると思いますよ。

レビュー投稿日
2017年1月27日
読了日
2017年1月27日
本棚登録日
2017年1月27日
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