砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年2月22日発売)
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私は、子どもの身近にある問題への抵抗・反発・虚勢を指して「砂糖菓子の弾丸」と表現していると理解したのだが、言い得て妙だと感じた。


当然、飴玉鉄砲では相手に深刻なダメージを与える事はかなわず、せいぜいちょっとベタベタをくっつけたり鬱陶しくさせたり、そんなものだろう。滑稽さすら感じられる。
だからと言って与えられるがまま、強制される状況全てに無抵抗で従順でいるのも癪だし嫌なものには嫌と表明したい。
なので、いずれ「実弾」を入手するまでは、兎にも角にも砂糖菓子で弾幕を張るしかない…という世知辛い’青春の受難’を描いた小説なのかなと思った。


とにかく衝撃の結末。
救いとかそういうのじゃないんだな…と唖然茫然。

海野藻屑という人間が残したものは、なんだったであろうか。

そして私は何を受け取ったか。
じっくり取り組みたい作品。


13刷
2021.10.3

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月3日
読了日 : 2017年9月14日
本棚登録日 : 2021年10月3日

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