ニューノーマル2 (コミックアウル)

著者 :
  • ファンギルド (2021年11月17日発売)
3.80
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本棚登録 : 46
感想 : 2

待望の2巻!

現実世界のコロナウイルスの状況と密接にリンクした内容。
単行本の発売時期としては日本では一旦終息傾向にありつつも新型変異株の懸念が報じられ始めた…そんな状況。


一方本作はと言えば’ヤクトウイルス’流行の顛末と相良の過去、変異種株による秦の身近な人間の死…と、より作中リアリティの描写を狙ったのかな、という感じ。
確かに、1巻時点ではウイルスを脅威に感じつつもどこか’遠くの出来事’感があったが2巻を経て’現在すぐ傍にある脅威’に上手くシフトアップ出来たように思う。

相良周辺についてはまだまだ謎が多い。
あの寄り添う骸骨は両親だと判るが兄の消息は?
深田ちゃんのその後は?
サガラサイクルの夫婦は?
ひび割れた防疫マスクは?
などなど。

椎名七海に関しては、
 なぜこんなに秦に興味・それ以上の関心を抱いたのか?
これに尽きる。
不安・寂しさ・連帯感・諦念だけで説明はし切れないように思う。
ひょっとして「iKumi」は伏線として1巻に登場していたかと思いきやそんな事はなかった?多分。


話の流れ的には秦を巡り夏木さんとエリカの三角関係が形成。
恋の行方も見逃せない。

七海の死を雨で消えるタバコで表現するシーンは沁みる。
恐らく七海はダンサー・芸能人としてもそこまでメジャーなポジションでは無かったのだろう。
この世界に於いてはあくまでウイルスにより失われた命の火のひとつ、のような意図を感じやるせない。

説明と状況整頓的な巻だっただろうか。
3巻は作品として勝負の巻になるだろう。



1刷
2021.12.5

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月5日
読了日 : 2021年12月4日
本棚登録日 : 2021年12月4日

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