蒼い時 (集英社文庫)

  • 集英社 (1981年4月20日発売)
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感想 : 90
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百恵ちゃんが活躍していた時代は見た事ないけど、年代を経てもその強さや孤独を纏う雰囲気に惹かれるものがあって好きだった

百恵ちゃんが歌う歌やどこか鋭い雰囲気、ハキハキと受け答えする姿から本人もどこかそういう所があるからそう見えるのだろうと思っていた。
が、百恵ちゃんはとても女性的で、女である事を誇りに思っている反面、女らしいと思われにくいという事を悩んでいたのかなと思う

百恵ちゃんが綴った文章はとても繊細で温かみに溢れていて、深い母性さえも感じられた
時代的なものもあって今も百恵ちゃんがいた時代も、女性が強く1人で自立する事が進歩した女性として描かれるが、百恵ちゃんが仰っていたように自分の道を自分で決断することができれば何をしていようと自立した人になるのだと思う。

家庭に入る事が、時代に逆行していると捉えられてしまう時に、自らの愛する人と自分のために決断をした百恵ちゃんを尊敬する、
この本で新たな百恵ちゃんの姿が浮かび上がってきて百恵ちゃんがもっともっと好きになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月25日
読了日 : 2023年2月25日
本棚登録日 : 2023年2月17日

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