報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪 (幻冬舎新書)

  • 幻冬舎 (2011年7月28日発売)
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感想 : 59
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・日本のメディアは報道ではなく、広報。
・日本の記者は、記者ではなくサラリーマン。
・記者クラブでは皆が情報共有し、示し合せそのまま流すかどうかも上が決め、現場が決められない
・過ち(誤報)を検証しない。
・デマをデマと思っていないか、取り繕うように隠すように考えて修正してしまう。

これらの事が読んでいて、目からウロコでした。。。
たしかに、報道でなくてみんな時事通信などのように速報のような流しでしかも、政府や企業の出した情報をとりあえず検証しないで載せるだけなら広報だな~。
 そして、サラリーマンならば、やはり企業の歯車になるし、その企業体だって人がそうなように過ちを犯すに決まっているんだから間違ってしまったら過去から学べで、検証し振り返らないといつまでも前進はしないよな~っと。
 
 いままで、NHKとか新聞やTVだと無条件に信頼していたのは自分もそうだった。ネットに書いてあることはデマが多くて大手の新聞が書いてあることは正しいと、でもこの感覚ってそうやって育てられたというか、風潮もあったと思う。
 一番大事なのは、大手だってネットだって結局は人だから過ち(誤報)や知らず知らずデマに加担するってことだな~っと思った。
 情報は広く取り入れて、結局のところ自分で判断するしかないってことは昔も今もまったく変わってなかったのに、楽な方へ(大手へ)依存してしまっていたのがよくなかったな~。 また、良くない例としてこの本の二人が発信する情報にこの本で良かったと思ったから先にわたり信頼や要望を持ち続けるわけでなく疑いもしないといけないという事ですね。現に昨年からの上杉さんの発する情報には??と思うような物もあるし、だからといって、もう全て誤報だと決めつけるのも良くない。 柔軟に幅広く情報を集め、集めたソースから自分で判断しないといけない、それが過ちかもしれないけど、その時はまた検証することが個人でも必要だと改めて思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 原子力
感想投稿日 : 2012年11月26日
読了日 : 2012年7月3日
本棚登録日 : 2012年11月26日

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