モテる構造: 男と女の社会学 ((ちくま新書 1216))

3.55
  • (5)
  • (19)
  • (15)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 211
レビュー : 26
著者 :
だてこさん 評論その他   読み終わった 

女性が男性的な行動を起こすことは許容されるのに対し、男性が女性的な行動を取ることは奇妙な目でみられるという非対象性の謎を、仕事能力に関するアイデンティティ(=「できること」)と性的魅力に関するアイデンティティ(=「もてること」)から考察した本。
男女の性自認の形成の在り方を、近代社会において子育てに関わるのは‘母親(女性)’であり、子供は母親と同じか否かという点において性自認を身に付けるという観点がとても面白かった。実際に子供が接する大人は圧倒的に女性が多いという現実において、フロイトの理論よりもよほど筋が通っていると思う。
また、女性らしさ/男性らしさというステレオタイプが消えきれないのは、女性らしさ/男性らしさというものが存在しているからこそ、それを真似るだけで性自認が容易になるからだという指摘も面白い。単純に女性らしさや男性らしさという概念を消してしまうのではなく、女性らしく/男性らしくありたいと望む人と、そんなジェンダー規範から脱却したいと望んでいる人が互いに認め合える世の中になっていければいいと思う。

レビュー投稿日
2017年1月31日
読了日
2017年1月31日
本棚登録日
2016年12月4日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『モテる構造: 男と女の社会学 ((ちくま...』のレビューをもっとみる

『モテる構造: 男と女の社会学 ((ちくま新書 1216))』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする