路傍のフジイ(1) (ビッグコミックス)

  • 小学館 (2023年10月30日発売)
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本棚登録 : 254
感想 : 18
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Twitterで少しだけ見られるページを見て、藤井さんは1人でも人生を楽しんでいるのに、周りの人が藤井さんのことを可哀想な人扱いしているシーンを見て、自分も周りからはそういうふうに見えているのかもしれないなぁと思って読んでみた。

藤井さんにとって「人生楽しい」は、強がりではない。けど、ふとした時に孤独を感じることはあるのだと思う。孤独だから人生が虚しいわけではない。自分の幸せを尊重するために孤独を受け入れている。
自分も自分の限られた人生の時間の中で、好奇心や知的欲求を満たすために一人行動を選択しているが、ふとした時に孤独を実感する。無理してまで人に好かれたいと思わないし、自分が自分のことをわかっていればそれでいいけど、ほかの人間にも興味はある。なんだかわかる。
こういう人間同士が共存するのが真の幸せと思う。特に恋愛。恋愛は一人でも幸せな人同士がして初めて幸せなもの。石川さんが藤井さんとどうなるのか気になる。

あと「藤井さんのことがつまらない人間に見えたのは自分がつまらないやつだからだ」と認められる田中さんは、つまらないやつなんかじゃないと思う。すごいよ。外山さんみたいなやつの方が気持ち悪いと思っちゃうなぁ。
続きの巻で、他の人も背景が明かされていくのかな。ファンタジーや突飛な出来事が起こるわけじゃないのに、人間臭くて泣けてくる話。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年6月14日
読了日 : 2024年6月14日
本棚登録日 : 2024年6月14日

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