いかにも泣かせにくる余命物とは一味違うエモさが心地よい!コメディと青春と切なさの塩梅が◎

エモさを糧にしないと物理的に死へ向かうヒロインと、事情を知り協力関係となった僕の物語。妙にリアリティあってビターで愛おしいです

表紙絵の空の色のエモさが、読後に私が抱いた作品イメージにぴったり✨

青春18きっぷの旅とかエモい思い出を積み重ね心の糧にして生きてるのは健康体の私も同じ。人に気を遣いすぎず、自分の感性で本当にやりたい事を探して実行していくのは大事よねと思わされました

血の繋がった両親の家で、推しの女子Yoruの痕跡に触れるアサ。仲良し養母との間で揺れるアサが選んだ道は…

題材は軽くなくて涙しましたが、アサの等身大の語り口が読みやすくオススメ!船移動や汽笛の音など北九州の端と下関の光景が雰囲気あって素敵です

私ならアサと違う道を選ぶかなと思うけど…アサだけでなく双方の親にも感情移入するし、難しい選択だなと。

ただYoruの存在と彼女が生み出す音楽に出会い救われたアサだからこそ、おかあさんにYoruの想いを伝えられたシーンは胸が熱くなり、読者の私も救われる思いがしました。読めて良かったです!

新展開の中、新たな人々との関わりに巻き込まれゆくウィステリア。一方で別行動に踏み出したロイドの選択は…

今巻もじっくりしたやり取りを重ね、確実に進展している二人の関係が胸熱!会えない時間が恋を育てるか?次も期待大!

前巻までの内容から予想し得た展開に加えて新たな突風が吹き始め、面白い反面この先どうなるのか戸惑いもありつつ…

作者視点を想像すると、新たに登場するキャラや伏線の数々が、完結後シリーズ全体で見た時に全て絶妙な働きをするのでは…!という予感。繊細で美しい描写や作風は引き続き健在です

不死の祝福を得たが故に残酷な運命を辿ってきたララニカ。彼女に恋をした少年ノクスは成長して善の殺し屋となり、彼女の不死を解く方法を探すが…

主人公は不憫ですが淡々としてるのと、ノクスの愛情がブレないので辛さは感じず面白く読みました!

ララニカとノクスの憂いのち穏やかな恋愛物語だけでなく、二人の森での暮らしと後の旅路、ララニカの一族の話や祝福を解く方法の謎、暗殺者ノクスの顔など、全要素バランス良く楽しめました。

WEB版には登場しないというノクスの相棒である鷹のアス&自称友人の情報屋ニックも良いキャラで好きです!

忍び込んだ旧校舎で “宇宙服を着た白骨死体”を発見した主人公達が、その謎の真相に挑む青春物語。安易な恋愛要素はなく、ミステリ x SF要素も小難しくなくサラリと読んで楽しめました◎捏造系アーティスト華乃子のキャラが光ってて良き!

ガガガ文庫のSFミステリ枠はハズレ無しと思ってて、実際に今作も読んで大正解!
なお文章のテイスト的には東京創元社あたりの作品を読んでるような感覚に。

英語イディオムの直訳表現を多用する主人公の母などサブキャラ達にも独特の味わいがあって、この作者様ならではのセンスを感じ面白かったです

敬虔で美人な聖職者エルフさんとの、健全京都観光&生活を擬似体験できる作品。
京都行きたいけど時間や気候の問題で諦めてる自分には、2000円払う価値ありの面白さでした!名所を巡る過程で挟み込まれる京都小ネタや京大生の胸の内が笑えて楽しくてしんみり。

この1冊で京都メジャー観光地からローカルネタまで一通りカバーしていて丁度良い分量、オチはそうきたか!という感じ。生真面目でよく食べるエルフさんが可愛くて素敵です!

なおマケインを思い起こさせるタイトルの『織田信長が多すぎる!』はガチで読みたいので、森田先生にぜひ書いてほしい(笑)

ここ一年の全ラノベレーベル新作を試し読みしてますが、アリアンローズならこの作品が断然好みで一気読み。
口が悪いというか率直で怖いもの知らずの働き者鈍感ヒロインと、生意気可愛い王子の関係が推せます!婚約者選定のストーリーに捻りが効いてて面白かったです

悪女ヒロインの元婚約者が時間逆行→悲劇回避のため二人で奮闘する物語。やり直し後のヒロインは悪女感なく可愛くて、読んでてメロメロに!複雑に絡まる様々な謎が気になる面白い展開で、解け始めた所で1巻終了し悶えてますが(笑)ハピエンへ繋がりそうな2巻に期待!!

ヒロインのセラフィナも、元婚約者アーヴェルとその兄ショウも、やり直し世でどんどん人の心の温かさを取り戻していくのが良かったです。

アーヴェルが少し飄々としていて憎めない男で、(お前は人に遠慮せず自分の気持ちに素直になれ!)と思ってたら、いざ正直になったシーンでうっかり泣いた私…笑

読書状況 読み終わった

戸籍の性別を偽っている以外は清廉潔白な梨玉と、目的の為なら清濁合わせ飲む雪蓮。男のフリをして困難な科挙合格を目指す対照的な美少女2人の物語が凄く良かった!読みやすいけど適度なハードさもあって堪らない◎ 2巻以降を切実に欲してます

美少女2人が互いの秘密を共有する間柄…ですが、相当な覚悟を持って科挙に挑んでいるからか、良い意味で百合という感じはなかったです。仲間意識を感じ友好的な梨玉と、秘密を知られ身構えるも友情に絆されつつある?雪蓮の今後が楽しみ!

あと良い意味で何も知らない李青龍が清々しい奴で推せます

初恋の「推し」公爵家嫡男の元に、お忍びで出稼ぎしに行った主人公(貧乏伯爵令嬢)の勘違いラブコメも遂に7巻!1巻毎にキリよく楽しめる上、巻を追う程に色々な事実が明るみになってきて面白い。主人公夫妻の安定した相思相愛ぶりが嫌味なく笑えて癒されます

過去巻にて、武官の夫をも上回る高い能力で数々の活躍を見せた主人公。最新巻は身重ゆえどうなるの?と思ってましたが、持ち前の度胸と優しさで事件の解決に貢献&信者を増やすのは流石!主人公は恵まれた境遇にいるけど、様々な立場の人へ気遣いが出来て賢く偉ぶらないので読んでて気持ちが良いです

大聖女の主人公は毒を盛られたのを機に、死んだ事にして憧れのパン屋へ弟子入り。しかし色々あって古巣の大神殿へ潜入する羽目に…

ドロドロした神殿内でパンへの情熱を忘れず、マイペースに立ち回る主人公の活躍が面白い!

人気コミカライズ『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』原作者様の最新刊。

死んだとされている大聖女とは別人のフリを続ける主人公だけど、色んな人にバレバレなのが可笑しいww 愛され主人公を巡る王太子vs義兄の関係や、大聖女殺害未遂の謎に迫る過程等が綺麗にまとまっていて満足でした

1巻はメイドの主人公が、仕えるお嬢様と転生者タッグを組んで原作改変に奮闘。2巻ではよりキャラが掘り下げられ、お仕事ものとしてもパワーアップ。文章もストーリーも程よく丁寧で面白い!

最初はポンコツ扱いで可哀想な主人公。前世の知識を活かして立ち回るうち、男性陣から好意を向けられるハーレム展開に…
でも本人は恋愛に興味がなく仕えるお嬢様ひとすじなこともあり、ドロドロさを感じずに楽しめました!

次巻があるなら、主人公コンビ以外の転生者に残る謎を明かしてほしいです

大人びた10歳王子と恋愛に疎い18歳王女が徐々に惹かれ合う物語。読者の共感度は低いかもですが、本質的な人柄を知り好きになる様子が良かった!周囲の人達もみんな温かくホッとするお話。

主人公の王女が人間関係の機微に疎く多少は周囲の人を呆れさせるも、サッパリした性格の良い子ゆえ読みやすかった!政略結婚相手の王子は、王女に異性として見てもらいたくて奮闘する様子が健気で可愛い。その二人の騎士(従者)や国王夫妻・王女の兄弟、親交ある貴族達も皆魅力的で素敵な世界観でした。

主人公は過去の戦闘で恋人を失った凄腕の狙撃魔術師。異形生命体を”使い魔”とし、強引に弟子入りしてきた天才魔術師少女を連れて、狙撃の仕事で暗躍を重ねる。クールな中年男視点で取ってつけたようなエロやラブがなく、疲れない面白さなのが良い◎

Web連載はハーメルンのUIのせいか多少読みづらさを感じたものの、書籍版はそんなことなくイラストもピッタリ!

主人公の性格次第ではもっと熱さを感じさせるであろう限界総力戦も描かれてますが、主人公が淡々と冷静なのが持ち味だなと。主人公を慕う無邪気可愛い弟子ちゃんとのコントラストも好き。

酷使された献身的聖女の追放&無自覚チートもので、天然無垢かつ健気な可愛さが魅力。これはヒーロー達も皆好きになるわ…残り1か所の巡礼地を訪れ、王都へ戻り女王と対決するであろう3巻も楽しみ!

旅が進むにつれ、ヒーロー君の主人公に対する無自覚独占欲が高まっていくのが美味しい!それを気づかせてあげたり等、サブキャラも皆良い仕事してます。

主人公を追放した王女はおバカな小物ちゃんでしたが、主人公を連れ戻したい女王は一筋縄ではいかないボスと見え、どう決着をつけるのかドキドキ…

作者を知る前に、タイトル・レーベル・表紙絵情報だけで読みたかった作品。シンプル&丁寧なストーリーと描写が、爽やかで心に残り良かった!表紙の鮮やかな青が、幽霊ギャグの明るさといずれ消えてしまう切なさを表したようで素敵。読後は前向きな心境になれます

3年前に事故死したカイが生前と変わらぬ陽気なキャラのまま、一緒に音楽デュオを組んでいたキョウスケの元に現れる。残されたファンの女子・ライバルバンド・カイの父親・そしてキョウスケが、カイの死とその影響を乗り越え前に進むまでの物語。
嫌味のない明るい作風が、作者様の印象そのものでした

ギャルの好きオーラがバシバシ伝わって、色気を意識させるさじ加減や押し引きも絶妙で、惚れてまうやろ!と悶絶したド直球ラブコメ。主人公、俺も男だし〜と言ってはいるけど何で冷静なの?早く陥落しろ!と思いながら楽しく読了

忙しいギルドで働く主人公が優秀さと人の良さゆえにうっかり毎日残業・手当無で休日出動・時には体張って活躍する、愉快なお仕事物語。受付嬢なのに何故か強い魔獣に気に入られテイムする事になったり、予想つかない展開から目が離せない!

仕事は優秀な人に集中して、人の良い人が損しがちなのは現実も異世界も一緒ね…給料上げたげて!と遠い目になった社会人の私ですが(笑)
明るい主人公が何だかんだ皆から愛され、つよつよ魔獣に振り回されながらも従えて毎日奮闘する姿からは元気が貰えます。全てのお仕事や学業を頑張る民にオススメ!

読書状況 読み終わった

聖女の家系の娘という事で王家から要望を受け、呪われ王子と結婚した主人公。呪いを理由に距離を置かれても、前向きに行動し王子の心を掴むのが良い!治癒魔法や花祭等の情景が美しく印象的。

なろう版の短編から8万字程加筆となった書籍版では、個人的疑問点は全て解消され、物語としてより円熟みを増していました。

本編主人公(没落聖女)よりも遥かに不憫と思われた、呪いの鍵を握る隣国姫視点の書き下ろしストーリーも見どころ。これで補完される情報も多く、書籍版の満足度高かったです!

悪役令嬢に転生したペトラはヒロイン虐め回避の為、見習い聖女として大神殿入り。そこで出会う”美少女”ベリーとの戯れが百合感あり最高❤︎男と判明するはずの2巻以降も期待大!

主人公も、大神殿で出会う人達の何人かもそれなりの過去を背負っているけど、終始前向きで穏やかムードなので読みやすい!全キャラ魅力あって推せるから、各キャラ視点のSSいっぱい読みたいなぁ。

何より幼きベリーのペトラに対する執着感情が、成長した先でどう花開いていくのかドキドキ楽しみです

読書状況 読み終わった

チート能力持ちの妖精に転生した主人公による、無自覚救国ファンタジー
メルヘンとリアリティのバランスが良く、元日本人らしい妖精さん視点がコミカルで楽しい!クスリと笑えて癒されます。

自称・王女様のペット待遇を満喫しつつ自由に活動し、妖精さんの恩恵を受けたい王都の人々を振り回しながらも幸せにしていくのが良い!翻弄されすぎた王女様は「ぐぬぬ…」となってるけどww

作者様いわく「1巻での妖精さんの行動が、2巻でドミノ倒しのように繋がっていく」との事で、続きも超楽しみ!

読書状況 読み終わった

生来の皮膚病が原因で〈化物嬢〉と呼ばれ傷ついてきたソフィ。自らは治せずとも人の皮膚を治し癒してきた彼女が、2巻で幸せを掴み感涙!1巻で登場するキャラ達やエピソードが2巻で大活躍するので、2巻まとめ読み推奨

【女手一つで子を育て、50代後半まで生きた前世の記憶】+【皮膚病のせいで人の悪意に晒され思い悩み、命を絶ちかけた今世の経験】を持つ主人公。苦労したからこそ一層磨きのかかった慈しみ深さで人々を癒す姿が美しく、心が温かくなります!コミカルさとのバランスも良い、上質で最高の異世界物語

コレを刊行した電撃文庫さん、懐が深くて大好き(笑) 内容は「人々が突然変異でゾンビ化〜人類滅亡前後までの数百年間を描いたオムニバス」様々な者達にスポットライトを当てたショートショートの連続が、思いの外読みやすく面白い人間(ゾンビ)ドラマでした!

迫害されたゾンビの月や火星への移住や、ゾンビ化すると生殖機能を失うのに人口比率に占めるゾンビ割合が増えすぎて人類滅亡の危機など、SF要素たっぷり。年表付で歴史物感もあり、作者様の好きな作家が星新一&司馬遼太郎とは納得!

かつての天才中学生作家・悠人と、彼に再び小説を書いて貰うべく行動する〈自称編集者〉琴葉のお話。

琴葉の秘密を知ってから彼女の行動全てが腑に落ちて引き込まれました!真っ直ぐな想いに突き動かされる者、それに感化される者達が紡ぐ青春物語に感動……

悠人の書く物が全部すぐに大絶賛され評判になる辺りは「まぁフィクションだし」と割と冷静だった私。でも、この作品の最も重要な所は〈ご都合主義すぎず、でも希望も持てる〉巧みなバランスで締め括られているせいで、感情が溢れて泣きました

私は電書限定SSで見れる琴葉のオタクっぽい一面も好き!

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