世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎 (2012年1月28日発売)
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東芝でフラッシュメモリ開発の立役者として活躍した竹内さんの「仕事歴」とも言える本。現在の技術屋の仕事感を見事に書き上げている。
これから着く仕事に悩む理系学生、現在活躍しているエンジニア、子供と将来を話し合う親に読んでほしい。

印象に残ったのは、フラッシュメモリという市場が無い所から市場を作ったような製品でも数年後にはどうなるか分からないという点だ。
技術はグローバル化し、技術屋も切磋琢磨しているので学生の時点で成長市場の仕事を目指しても、仕事につく頃には市場が死滅している可能性もある。だからこそ、自分が本当にやりたい仕事でないと意味が無い。

「物作りを極める技術者は世界一でないと生き残れない。自分はそれ程優秀じゃないので、常に技術と技術を繋ぐこと、隙間を探しながら仕事をしてきた」

という言葉は彼の技術者→MBA→東大勤務という経歴からも伺える。
理系の仕事をしている人には是非読んでほしい一冊だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: MBA
感想投稿日 : 2012年5月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年5月9日

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