憑神 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年4月25日発売)
3.55
  • (216)
  • (426)
  • (655)
  • (71)
  • (14)
本棚登録 : 3181
感想 : 421
2

 浅田次郎を読んだのは初めて。語り口が滑らかなのに驚いた。
 ろくでもない「神」が出てくるなんて、「荒唐無稽」のレッテルを貼られておかしくないのに、何の疑問もなくストーリーに入っていけるのは、これら「ろくでもない神々」に何故か「人情」を持たせてしまえる主人公、彦四郎の人物故なのか。
 彦四郎の生き様に「日本人の忘れもの」が描かれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月4日
読了日 : 2016年3月8日
本棚登録日 : 2018年11月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする