伯林蝋人形館

  • 文藝春秋 (2006年8月24日発売)
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本棚登録 : 178
感想 : 26
4

未読の方には一気に読むようおススメします。
私は3週間位かけて少しずつしか読めなかったので、頭大混乱です。


物語は6人の登場人物を軸に進みます。
6人それぞれの「物語」と「作者略歴」からなっています。
ここ、詳しく言えないけれどポイント(笑)
重くて暗いのだけど、霞んでるのだけど、とっても綺麗な世界です。

「全ての物語を書き終えたものには、自殺の特権を与えよう」
舞台は第二次世界大戦前のベルリンやらです。ヒットラーも少しだけ出てきます。
暴動多発、銃は普通に手に入り、管理のゆるい病院から薬持ち出し放題・・・
題名の通り、「蝋人形」が、勿論出てくるのですが。 とっても効果的。
なるべくしてなったという感じの作品です。

笑える場面は1つもないけれど、色んな廻り合わせ、偶然とある人の意図からなる必然とが錯綜して、もうどきどきです。

物語の中で繰り返される「熱帯植物園」の描写があるんだけど、それがまた良い。
場所毎の世界観の違いがはっきりします。


神は世界を壊すために世界を作った。

それをまねた実験を行ったZ**。


うん、面白かった。
けれど、たぶん私はこの物語の40%位しか読めていないので、★4つで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年9月1日
読了日 : 2006年12月26日
本棚登録日 : 2013年9月1日

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