手のひらの京

著者 :
  • 新潮社 (2016年9月30日発売)
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感想 : 167
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生まれてからずっと京都で暮らし続ける三姉妹のお話。「やっぱり猫が好き」や「海街diary」もそうだけれど、やっぱり姉妹ものはいいな。

長女の綾香お姉ちゃんとは、職業や性格が自分にリンクしていたので、自然と投影して読んでいた。三十路を超えて彼氏もおらず独身であることに焦りを感じ始めている彼女。自分ものんびりしてたらあっという間に30になっちゃうし頑張らなきゃ、、!と読んでて焦りが出た。まったく他人事とは思えなかった。

姉妹たちの京都での暮らしぶりが実にリアルだったので、作者は京都に住んでたことがあるのか?と思ったら、出身が京都府なんですね。

京都の人って単にプライドが高いイメージだったけど、この本を読んで、京都人には京都人なりの地元への感じ方があるのかも、と思った。京都から出たくても出られなかった凛のように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年1月30日
読了日 : 2018年1月30日
本棚登録日 : 2018年1月21日

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