映画の忠実な再現と、映画にはない補足のバランスが絶妙で、期待以上に満足できたし、永遠に読んでいたい心地よさがあった。映画ではぼやかされていたクリフの過去は予想通りで、やっぱりやってましたね、あいつは。また、リックのほうの仕事への思いが小説版ではより詳しくわかって、じんときた。私が映画で一番好きな場面、二人がイタリアから帰国してストーンズの「アウト・オブ・タイム」が流れるところは小説にはなかったけれど、あれは映画の光と音がなければダメな場面だと思うからよかったんだとおもう。
ただひとつ、映画に比して小説を推しすぎる解説がちょっとピンとこなかったかな(気持ちはわかるのだが)。映画でもトゥルーディはじゅうぶんに印象的だったのにな、とかちょっと思った。
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- 感想投稿日 : 2023年6月23日
- 読了日 : 2023年6月22日
- 本棚登録日 : 2023年6月22日
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