お姫さまとゴブリンの物語 (岩波少年文庫 2097)

  • 岩波書店 (1985年10月8日発売)
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本棚登録 : 26
感想 : 7
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子供のころ好きだった。
ちょっと説教臭いけれど、驚くほど「道徳信仰」じゃない倫理。

今読んでみると、「信じてもらえない(理解してもらえない)」ことと、それに耐えること、「信じる(理解しようと努める)こと」が大きなテーマだったんだな。

どう考えても電波にしか見えないお姫さまに大人な対応をするカーディにちょっと吹いた。
子ども達がいいこ。間違わない良い子じゃなくて、間違いに気づいて謝れるいいこ。
導く大人もちゃんと良い大人。


私が子供のころに読んだのは絵のない古いタイプだったから、表紙を見てぎょっとした。
岩波少年文庫は昔のハードカバーのが好きだ。

2009-10-08 再読

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書 社会派
感想投稿日 : 2009年10月8日
読了日 : 2009年10月8日
本棚登録日 : 2009年10月8日

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