どこかの国のブリキ工場で働く女の子と、その子の夢を見た海辺(日本?)の女の子の話。
というか、本当に夢を見ただけ。
え、これだけ?
夢?の女の子の場面が御伽噺(嘘)っぽい。
寒い工場で防寒にも衛生にも無意味な可愛い帽子をかぶった小さな女の子が手作業でつくるブリキ製の車の部品。
半端な設定は興醒めをさそう。
一方、夢を見た女の子は自分でなにかをなす力はないし、大人には信じてもらえない。
子供の無力だけは妙に現実味がある。
ふたりの女の子の嘘っぽさと現実感に唐突な温度差があってなじまない。
シュールとか不思議な話というよりは単に思い付きをととのえないまま形にしてしまったような印象。
序章だけを無料で配る広告を読んだような気分。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書・絵本
- 感想投稿日 : 2012年8月15日
- 読了日 : 2012年8月15日
- 本棚登録日 : 2012年8月15日
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