英文収録 茶の本 (講談社学術文庫)

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レビュー : 47
ヒギリさん 文化   読み終わった 

日本しか知らずに「日本文化は世界一美しい」とか言っちゃうやつは恥ずかしいけれど、この人は外を知った上でいいところを主張している。
欧米至上主義の中で日本文化の価値を見る。
たとえば「戦争で勝つことで文明国と見なされる野蛮」。
すごいこと書くなあ。そして豪く詩的だなあ。

たとえば観客を意識することと、己の美学を貫くこと。
ふたつの軸を対立させず大切にするバランス感覚が素晴らしい。
「ゆきすぎたこじんしゅぎ」云々と対極にある。
これは欲しい。

でもこういうことを書ける人は矢張り不遇なのねって解説を読んで鬱々したり。
この人が今いたら、「日本こそが美しい」という価値観には異を唱えるのだろうなあ。

ところでなんで解説だけ半端に旧かな遣いになってゐるのだらう。
戦後に教育を受けた人の旧かな遣いって半端でみっともない。

レビュー投稿日
2009年9月27日
読了日
2009年9月27日
本棚登録日
2009年9月27日
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