ホスピめし みんなのごはん (ジュールコミックス)

著者 :
  • 双葉社 (2011年8月17日発売)
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本棚登録 : 116
感想 : 21

流行りの医療現場物かつ仕事をする女子かつ根強い人気の食べ物ネタの漫画。
いくつかに区切られている話の最初の2つだけ読んだ。

1話目、脳梗塞で倒れてリハビリ中の男性(中高年くらい・プライド高い)。
主人公が本人にも家族にも、「これを食べてはいけない理由」をきちんと説明できなかったために、家族が危険なさしいれをしてしまう。
これは失敗として描かれているからまだいい。
でも患者への対応にイライラする。
頭はしっかりしているのに思うように体を動かせない患者のもどかしさや苛立ちを描いているにもかかわらず、「はいアーンして」な子供扱いノリで接する看護師だか介助士だかはスルー。

2話目、臨月に体重が急激に増えて制限が必要になった妊婦。
こっちでもやっぱり患者に理解できる説明をできてない。
びっくりするほど無知な人はいるから、きちんと説明しきれないのは仕方ないにしても、同じ失敗を繰り返して、しかもこちらは失敗として描かれていないのはどうなんだ。
そして患者の状態をおうちでママにペラペラとカロリー単位まで話す管理栄養士はありなのか。

何冊か続きがあるみたいだし最初の二つしか読んでないから、もしかすると後でフォローが入るのかもしれないけれども、多分この病院はプライバシーポリシーとかない。
こんな病院は嫌だ。


こっちは実録だけど、病院の無自覚なハラスメントで思い出した。
『踊る老人病棟』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4413031172

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: フィクション/日本
感想投稿日 : 2013年3月20日
本棚登録日 : 2013年3月20日

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