ハーレムの闘う本屋

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本棚登録 : 216
レビュー : 29
ヒギリさん 読書・出版関係   読み終わった 

1939年頃、黒人は本なんか読まないと言われた時代のアメリカで、黒人が書いた黒人の本を黒人に売る本屋を開いた黒人店主の生涯。
綿密な取材を元に、本人や関係者のひとりがたりを重ねてルイス・ミショーとその時代をうかびあがらせていく。
朗読劇にしたらおもしろそう。

これは攻めの本屋。文化の発信をこころざした。
白人との戦いではなく、奪われた誇りを自分たち自身にとりもどすための闘い。
「ミショーの本屋」にはたくさんの人がつどい、知識を得て議論する。
利用者が自分で人生を選べるように、力(知識)を身につける機会をつくる。
これは図書館(本屋)のあるべき姿だ。

マルコムXもここに入り浸った客のひとり。
私はマルコムXとキング牧師に不良と優等生的な印象をもっていたけれど、「怒りを妥協しない理想主義の人」と「アサーティブに長けた現実路線の人」なのかもしれない。
こんど自伝を読んでみよう。


本のサイズとレイアウトが読みにくい。
想像で書くしかない昔の部分は、100年以上前の人の価値観にしては現代的すぎるような気がするのが気になる。
でもしばらく読むうちにのめりこんで、むさぼるように一気に読み終えた。
いい本だった。

レビュー投稿日
2015年4月9日
読了日
2015年4月1日
本棚登録日
2015年4月1日
2
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