舌を噛み切った女 またはすて姫

著者 :
  • 青空文庫 (2014年8月15日発売)
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感想 : 1
3

山賊の中で育った女が都の女と出会う。
なんとなーく雪の女王の山賊の娘を連想した。
あのこが悲しく大人になっちゃったようなお話。

野郎ども、とくに庇護者のおっさんが胸くそ悪い。
昔の男が書いた話だし仕方ないかもしれないけれど、このすさまじい男目線のいまいましさときたらこの野郎、と思いながら読んでいた。

が、思いがけず主人公が格好よかった。
胸のすくような展開でこそないけれど、この時代この状況の中をあがいて生き抜く強さが好きだ。
そんで、女の子同士の関係をけがさない書き方が好きだ。

お姫様と末永く幸せにくらしました、めでたしめでたし。
という結末を望みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: セクマイ読み
感想投稿日 : 2015年12月30日
読了日 : 2015年12月26日
本棚登録日 : 2015年12月26日

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