女性たちを中心に描かれた短編集。
現代とは全く違う生き方しか選べない女性たちが、その環境の中で精いっぱい魅せてくれる生き様が本当に素晴らしい。誰かのために、誰かを思い、誰かを支えて、様々な女性たちが自分の人生さえも犠牲にする。どの物語にも自己犠牲がありながら、その生き様を自ら選んだ女性たちの芯が通っていて強い。
日本女性の奥深さを感じて、涙なしには読めない作品だった。この時代の女性だけが持つ覚悟。それは決して現代人には感じることが出来ないもの。
男女平等が叫ばれる今の時代に到底そぐわない作品だと思う一方、別にこういう生き方があっても良いんじゃないかと思う。とにかくどの女性も、覚悟を抱いて自分の人生を生きたのだから、誰かがどうこう言うことじゃない。
個人的には特に二十三年と梅咲きぬ、糸車が好き。

カテゴリ 小説

あんまりにも面白くて、見終わるまで何も手につかなくなってしまう可能性がある。
どのキャラクターもとても魅力的なのに、突然死んでしまったりするのがこのドラマの容赦ないところ。気に入っているキャラクターがいつ死んでしまわないかとびくびくしながら見てる。でもどのキャラクターも大好きで、生きていて欲しかったりもする。
物語も壮大で、一回見ただけでは理解しきれない。でも、面白い。こんなドラマはなかなか出て来るものじゃない。

カテゴリ 海外ドラマ

思ったよりは面白かったです。
「スカーレット」も周りが言うほどつまんなくなかったんだけど、でも続編というよりもまた別の作品として楽しめたという感じなんだけど、こっちもそうです。
「風と共に去りぬ」と同じ流れで読んでしまうと、やっぱり違和感があるので別物として。
スカーレットとレットはやっぱりあのまま別れてしまうのが一番良いのだろうか。
続編はいっつも最後二人くっつくけど。幸せになった二人、見たいんだけど、も。

2017年11月30日

読書状況 読み終わった [2017年11月30日]
カテゴリ 小説

めちゃくちゃはまった!
素敵なおじさまがご飯食べてるだけなんだけど、それがもうとても良い。
五郎さんが食べてるところだったら、いつまででも見てられるという感じ。
何せ美味しそうで、コメントもすごく食べ物に対する愛情がこもっていて、食べるということがとても楽しいなんだな、と改めて思い出させてくれる。
松重さん、頑張って食べて下さっているらしいので、どうぞ無理しない程度に、でもずっと続けて欲しいです。どのシーズンも一話最低20回以上見てしまったくらいファンです。

2017年11月30日

読書状況 観終わった [2017年11月30日]

4.7くらい。
めちゃくちゃ面白い。一度読み始めてしまったら、あまりの面白さに途中でやめられないくらい。だけど、内容があまりにもマニアックなので、あえて4.7くらいで。
本当に無茶苦茶。その無茶苦茶さを好きな人はどんどん引き込まれてしまう。
今まで割と正統派の江戸川乱歩しか読んでいなかったのか、この内容の頭のおかしさに度肝を抜かれて、最後は感動さえ覚えるっていうすごさ。
かたわとか見世物小屋とかきちがいとか、何でもありな感じ。後半の島に行ってからの盛り上がりは、神がかってる。
ミステリー、推理ものというよりも、怪奇もの?こういう江戸川乱歩に出会えた幸せ。もうすっかり虜になってしまった。明智探偵が出て来るお話よりも、こういう小説をもっと読みたい!

2017年11月30日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年11月30日]
カテゴリ 小説

わくわくしながら、楽しくあっという間に読める。
江戸川乱歩の作品は大人向けのものももちろん面白いけど、子ども向けにも分かりやすい表現で、躍動的に書いてくれるので誰もが楽しんで読める。
実はあんまり推理ものとか探偵ものとか好きではないんだけど、江戸川乱歩の作品はいくらでも読める不思議。

作者が一つの世界を物語の中で作り上げることの難しさが、この作品でとてもよく分かった。

湿気が全てを腐らせていく蒸すような世界。東南アジアか、そのあたりを思わせるようなそんな設定の中に放り込まれたまるで人形のような少年たち。
この作品は本当に賛否両論らしいけど、とってもよく分かる。はまれる人ははまれるかもしれないけれど、それ以外の人をドン引きさせること間違いなし。おそらくはまれなかった人のほとんどの感想は「気持ち悪い」だと思う。
「テレヴィジョンシティ」を書いたのと同じ作者が書いたとは全く思えない。そういう作品の幅を作れるのは、作家としてすごい。
でもどうしても、読み終わった後吐き気がした。それはやっぱり、こういう世界を拒否する人としての正直な気持ちなんだろうと。

予想外の面白さ!
ただ何となく読み始めてみたら、これが意外と面白くてあっという間に読み終えてしまった。
こんな素晴らしい小説もただで読めるんだから、本当にkindle様様です。ありがたい。

ただ最後まで結局猫ちゃんが・・・。
猫好きとしてはそこがつらかった。

ネタバレ
カテゴリ 小説

長野作品の素晴らしさがこれでもかというくらいにぎっしり詰まった短編作品。
これといった出来事はない、ただ1年を通して仲が良いふたりの少年が新学期に学校に行ったり、天体観測をしたり、ちょっと悪いことをしたり、お祭りに行ったり、喧嘩したり、放課後寄り道をしたり、兄弟関係の悩みを打ち明けたり、本当にただそんな感じのこと。それがすごく良い。長野さんの独特な文体が、そういう何気ない日々の小さな出来事を何とも鮮やかで楽しげに見せてくれる。そして、この人が書く少年たちはどこまでも女性が理想として見てしまうような、そんな少年たちで。
こういう作品、また出してくれないかなあ、とひそかに願ってしまいます。

カテゴリ 小説

amazonのレビューでミスターダーシーがどうのって書いてあったので、オースティン系の作品だと大いに期待して読んでみた。
オースティン系の作品はオースティンが書くから面白いんだなって思った。心理描写の秀逸さはやっぱりオースティンの専売特許。あの何でもない日常の中で細かいことを一つ一つ観察して描写する。何でだか、オースティンがそれを小説にすると、とてつもなく面白くなるからすごい。
というわけで、この手の作品はオースティンで十分だな、という結論。基本恋愛小説をあんまり読まないからかもしれないんだけど、いまいち楽しめなかった。

カテゴリ 小説

今まで観たエマ映像化の中で一番良かった。
何せ、どのエマよりもこの主人公がエマらしかった。愛らしくて可愛らしくて、箱入り娘が外の世界を知りたくてうずうずしている感じがすごく出てた。
グウィネス版も良かったは良かったけど、こっちのエマのぴちぴちな世間知らず感は出せてなかった。
この前のBBCのドラマはエマの可愛らしさが全くなかったし。
大方原作通りなので、内容はどうこう言う必要がない。
オースティン映像化の素晴らしいところは、どの作品も原作を変えないように、うまくそのまま映像化してくれるところ。それだけにキーラナイトレイ版高慢と偏見は色々びっくりだったけど。
やっぱりオースティンは良いですね。

カテゴリ 海外ドラマ

これこそが面白い小説の見本。中盤あたりからは、もうどこも面白くて、おいてしまうのがつらいほどだった。
トムソーヤーを読んだ後、そのまま続けてこっちを読んだのだけれど、3倍くらい面白かった。ハックの波乱万丈な冒険の楽しさの上に、舞台がわたしの大好きの古き良き南部と来た!3割増しの面白さでした。
王様と侯爵がちょっとかわいそうだったりもしたけれど、ハックの絶体絶命のピンチの時にあの意外な人物が現れたりなんかして、ジムも幸せになれて、いやもう大満足。昔の小説って何でこんなに素晴らしいんだろう。どんどんトウェイン中毒。

ネタバレ

とーっても面白かった。有名なトウェインの作品を読んだのが初めてだったので、最初はどんなもんだろうという感じだったけど、読み続けていくとどんどん夢中になった。いやあ、もう全編にわたって素晴らしい!
どんどん読者を引きこんで行く物語展開、まさにこれこそ小説の面白さ。
これを機に、トウェイン作品をがんがん読んでいこうと思った。昔の作品って、どうしてこんなに読者を引き込めるんだろう。
最高に面白かった。

カテゴリ 小説

有名だったので、とりあえず読んでみた。
よく比較されてる1984よりは面白く読めた。
人がただふわふわ楽しそうに浮かれて暮らす、まさにユートピアの世界。
未来がこんな風に、形作られたものだけがすべてにならないと良いけれど。

カテゴリ 小説

主人公、サマンサの死に様から始まる物語は、一人の人間が死ぬまでの記録といった雰囲気で進んでいく。
そこに、格段に進化した未来の技術が絡まっていくのだけど、SFというよりも一人の女性の話と捉えても遜色ないような気がする。
どんなに技術が発展しても、死はどこまでもただ平等で容赦ない。権力者だが孤独なサマンサが最後に見つけた相手は、人工知能という皮肉。

どうしても最後の「動物のように尊厳なく」というワンフレーズがしっくり来なかった。
自分の力で生まれ立ち上がる動物に、死に際の尊厳など関係あるだろうか?彼等にとっては、生まれたのと同じように死んでいくことが一番の尊厳のように思える。
対するサマンサは、医療の力で寿命を先延ばししながら、それでも自分の仕事に打ち込もうとする。
尊厳の意味を、何となく考えてしまった。

カテゴリ 小説

日本の怪談といえばこの人だと思い、早速読んでみたのだけれど面白い。どの話も怖かったりくすっと笑えたり、意外と感動もしてしまったり。色んな要素がぎっしり詰まっていてとっても楽しめる。
耳なし芳一はこんな話だったんだな、とか、あと旅館の布団の話がすごく印象的だった。読み終わっても、どうしても忘れられない物語。お布団の声、怖いだろうけど、それ以上にあまりにも切なくて。

タイトルのせいか、全体的にもやもやと霧のかかった感じの作品が多くて、それが不気味のような、その不透明さが良いような、そんな作品が多め。
個人的には「影が重なる時」が特に良かった。ラストが非常に衝撃的だったのもそうだけど、その経過の謎が謎を呼んでいくすごさもすごくリアル。
「骨」もすごい味わいぶかかった。
お風呂でのんびり一話一話、味わうように堪能出来るそんな作品集。

カテゴリ 小説

怪奇ものにはまって以来、ちょこちょこ探しては読んで、という感じなんだけど、貸してもらったので読んでみた。そしたら意外と面白くてびっくり。正直宮部みゆきってミステリーなイメージしかなかったので、興味がなかったんだけれど、とても人の心がにじんだ、優しいお話が書ける作家さんなんだと思った。文章もとても上手だし。どの作品もやりきれなさとか、悲しさとか、それを救いたい人々の優しさとか、色んな思いがつまっていてあっという間に読み切った。怪奇風だけど、やっぱり最後は人間なんだなあ、とやりきれない思いになる。
個人的には野槌の話が一番好き。

カテゴリ 小説

三浦綾子が書く面倒くさい感じがすごい好きなんだけど、これはちょっとのりきれなかったかなあ。視点が多すぎて、もっとコンパクトにしてくれた方が読みやすかったかも。もうとにかく、みんな面倒くさい人たちなんだもの。和夫ちゃんが天使のように書かれていたけど、その和夫ちゃんもやっぱ何か面倒だったし。先生と一郎くんの関係に重きを置いてくれた方が、心を繋ぐ分かりやすい作品になったような気がする。そこが残念だった。

カテゴリ 小説

これは意外な掘り出し物。電子書籍ならではの、短編集といえましょうか。
正直無料だったから落としただけだったんだけど、どのお話も面白くて面白くて、あっという間に読んでしまった。やっぱりワイルドのお話は絶品。最後あの幽霊がかわいくてかわいくて、大好きになっちゃう。
それから女の子が家に住んでるお話も、すごい怖かったんだけど、何だか切なくてやりきれなくて。
怪奇だけど、良い怪奇小説ばかりで素晴らしかった。こういう電子書籍をぜひぜひどんどん出して行ってほしいです。第2弾を出すなら、ぜひディケンズの信号手も。

カテゴリ 小説

少しずつSFを読むことを覚えたので、ここらで一つ日本のものもと思い、タイトルで買ってみたのだけど、のりの軽さにとてもついていけなかった。この人の本ってみんなこんな感じなのかしら。こういう言葉遣いの本って読んだことなくて、驚愕した。前半頑張ったけど、どんどん耐えられなくなって、途中はパラ見。要は合わなかったんだろう。

カテゴリ 小説

遠い日本では絶対に理解出来ることのない、戦争の現実、差別の現実、貧困の現実、様々な問題を抱える国で、二人の女性を飲み込んだ運命。
母の自殺の罪悪感を背負って生きるマリアムを最後に襲う悲劇。
爆弾に両親を奪われ、生きる道を失ったライラ。
二人の女性が同じ屋根の下で、同じ男と戦い、同じ子供たちを愛する。そして、ただ生きようとした彼女たちの手は血に染まる。
もう本当につらいことだらけ。幸せと不幸が混在し、それでもその思い出を背負って、なお生きていくということ。生きていく、それがどれだけ尊いことか。
現実はいつも、容赦ない。だからこそ、女たちはこれほどまでに強くなれたのだろうと思うと、とってもつらい。

ネタバレ
カテゴリ 小説

amazonのレビューは結構絶賛が多くて、昔読んだはずなんだけど全く記憶がなかったので、この機会に再読。
三浦綾子は、どうしてこうも虐げられる人々が好きなんだろう。だからこそ、この人が書く小説はこうも魅力的なんだろうけど。
内容は正直大したことない。ただ牧師のお父様の「いくらでも許せること。それが愛だ」あのセリフにはキリスト教のすごさが詰まってるなあ、と。
そんなキリスト教のすごさを、キリスト教の三浦綾子が書くからすごいわけで。
最後どうしても気になったのが、検死はしなかったのだろうかということ。まあでも、お話の内容からすれば些細なことなんでしょう。
偉大な親を持つと、子供って大変。

ネタバレ
カテゴリ 小説

めでたく電子書籍で発売されたので、早速購入。大喜びで、古びた本は捨ててしまった。
けれど、いざ読んでみたら、捨てなきゃ良かったと後悔。この作品の少し変わった構成をすっかり忘れていた。
章が変わるごとに入るリリィの歌詞が、電子書籍だとつぶれちゃってて全然読めない。そして本と同じく横書きなので、タッチする場所が逆でそれもちょっと面倒。
いっそ電子書籍でうまく縦書きにして、歌詞とかもちゃんと読めるようにして欲しかったな、という小さな不満が残る。

ともあれ、作品は素晴らしい。
何回読んでもやっぱり面白い。数年に一回、ふと読み返すけど、その度に一気に読み切ってしまう。結末を知っていてもやっぱり引き込まれる。
こんな残酷な生活を送る14歳なんてあまりにもつらい。怖い、思春期の残酷さって何でこんなに無限なんだろう。他人が傷つくことなんて、きっと想像もつかないんだろう。そんな彼等を包むリリィのエーテル。
映画も素晴らしいし、小説も素晴らしい。どっちもどっちで、やっぱり素晴らしい。だから両方見て読むのが一番なんだろう。
本を読んで映画公開を待ちわびたわたしとしては、やっぱり本を最初に読んで良かった記憶がある。
けど、本を読んだのと同じぐらいの衝撃を、映画を見て受けた。だから、やっぱりどっちもチェックしておくのが一番。

カテゴリ 小説
ツイートする