もっとヘンな論文

  • KADOKAWA (2017年5月29日発売)
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第二弾がきましたよ!

今回のトップバッターは、プロ野球選手と結婚する方法?!
なんだか、ミーハーで、およそ、学問とは思えない…?
いやいや、これって確率論だし、恋愛は、「どこかに1000万以上の年収でイケメンいないかな、あっ、落ちてた!」と言うわけにはいかないので、ピンポイントで獲物を狙うためにはどうしたら良いか、ということを突き詰めている。
良いですか、努力なくして成功なし!
敵(伴侶)を効率よく倒す(結婚にこぎつける)には、兵法という学問があるのだ。
その戦いはまさに恋愛!いざ、出陣と参る!
まずは敵(恋人候補)と出会わなくちゃならない。
警察官や消防官、医者や法曹関係者と知り合いたければ、自分がなれば一番高確率で出会える!
(いやまず仕事だろとは思うが、それをやっている前提で)同じように野球選手と知り合いたければ、行く先は…!
野球選手か?!ボールガールか?ビールの売り子か?
あ、そこ、そこですか!
虎穴に入らざんば虎子を得ず!
これはなかなか面白い。
うーんなんでも真剣に検討してみるもんだ。

競艇場、鍼灸が漫画に出る割合、花札…
やたら今回はギャンブル色が強いのだが、決して、ギャンブルサイコー!一攫千金!不労所得イエー!とならないのが、さすが論文。
花札などは、蘊蓄を語れれば教養のある人に見えそうだ。
小野道風はじつは教育的配慮から、斧定九郎だった、とかね!
また、坊ちゃんと瀬戸内航路についての考察も、素晴らしい。
うん、まあ言い方悪くすれば、これ、ストーカーだよね!
と思いつつ、学問とはエロスであるという言葉を思い出す。
学問とは、愛なのだ。
愛しているから知りたい。
そしてその愛をどんな形でも受け入れるのが学問だ!
今日明日役に立つことだけが学問ではない!
すぐ使えないことをもっと真剣に研究したほうがいい。
誰得、そんな言葉は学問にはない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2019年10月22日
読了日 : 2019年10月10日
本棚登録日 : 2019年10月22日

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