大学受験に失敗した主人公が,失敗の発端を作ったエルフ(?)とだべりつつ,ブラコンの妹に尻を叩かれつつ,ラノベ作家を目指すという,若干メタ要素も入ったような内容.ラノベ業界関係の固有名詞はひねってある一方,他の固有名詞や,舞台となる飯田橋周辺の様子は現実のものと一致しており,絶妙な世界観となっている.基本的には春から夏にかけて,主人公・妹・エルフ・(途中から)専門学校の同級生の4人が,ゆるい時間を過ごすだけの,ヤマもなくオチもなしといった展開だが,エピローグで唐突にそれまでの雰囲気とは違った,ややしんみりした事情が描かれるので,それまでのエルフの振る舞いを改めて見ると,違った見方をできるところがあり,うまくできていると思った.それにしてもこの妹,12歳とは思えない….
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2018年1月26日
- 読了日 : 2018年1月26日
- 本棚登録日 : 2018年1月21日
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