町中で罠にかかっていた鶴を助けたところ,しばらくして居候させてくれと美少女がやってくる.特に何をするでもなくダラダラ過ごす鶴の化身?に業を煮やす主人公だが,その裏にはいろいろと事情があるらしく….前半はどういう方向に話が進むのか分からず,キャラクター同士の個人的な問題に終始するものかと思っていたが,動物保護といった方向性に話が発展したのはやや意外だった.自分は小さい虫などにも情が入って,危機から抜け出すのについ手を貸したりする場面もあるので,カニを助ける場面がないという主張は必ずしもそうでないと思ったが,親近感を持ちやすい動物かどうかで,相手に対して仮想的な人格を感じるかどうかは確かに変わると思った.あとはペットが擬人になるのも驚きだが,その擬人が特に問題もなく飼い主と一緒に学校に通っていて,飼い主の兄妹ということになっているというのも,どうなっているんだろうと思うところ.著者の他作品に比べるとあまりギャグ要素がなかったように思った.個人的にはやはりツシマヤマネコさんが好き.
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2018年5月12日
- 読了日 : 2018年5月12日
- 本棚登録日 : 2018年3月1日
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