DNA解析、サル学、心理学、アンドロイド研究等、様々なアプローチで読み解く「新・人類学」。いや面白いです。
特にアンドロイド研究の部分が興味深かった。手塚治虫が「人間とは?」をテーマに考えた時にあえてアトムという人間でないモノを主人公としてお話を作ったように、人間以外のものから人間のことを考えるというのは中々有意義な手法だと思う。「心を持っているように見えるということと、心を実際にもっているということのあいだには、どれだけの違いが横たわっているのか?」という問も人間としての意識を根源から揺さぶられるようで。科学物はこういう体験が出来るから面白い。
「人間は話す前に歌ってたかも」という説も好きだ。こっちはロマンチックですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2010年9月19日
- 読了日 : 2010年9月19日
- 本棚登録日 : 2010年9月19日
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