不思議の国のアリス (岩波少年文庫 (047))

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本棚登録 : 498
レビュー : 78
制作 : Lewis Carroll  脇 明子 
はるさん 児童文学(海外・英米)   読み終わった 

児童文学は読んで子どもになんらかの教訓的なことを授けるものが多いです。とくにこの『不思議の国のアリス』以前はその傾向が顕著でした。
しかし、この作品はそういったものを排除した、読んでただ楽しむものを目指した作品です。だからこんなに長い間残って、有名で多くの人に愛される作品なんだと思います。

ただ、読んで楽しむといってもこの本は難しいなぁ、と感じたのが初めて読んだときの感想でした。
聖書やマザーグース、シェイクスピアなど、西洋の古典文学作品や芸術、文芸へのオマージュ、引用。そしていきなり理詰めではちゃめちゃなことを言い出すキャラクター。確かに面白いんだけど、初読時、そういった元ネタへの知識がゼロに近かった小学生の私にはちんぷんかんぷんでした。これらをすべて理解したうえで読んで初めて面白くなる物語なんだと理解するまでに時間がかかりました。

今では、少しは元ネタへの耐性や知識も増えて楽しめるようになりましたが、やっぱりハードルが高いです。作者ルイス・キャロルの「読んで楽しむ」レベルが高すぎる。大学で数学を教えていた人だし、理論的だけど個人的には肌に合わない部分があります。
ただ、テニエルのリアルで不思議な挿絵は物語に合ってると思います。

レビュー投稿日
2018年1月6日
読了日
-
本棚登録日
2018年1月6日
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