タイトルの「トレーニング」にあたる記述は全体の3分の1程度。残りは(つまり殆どは)言わば著者の教育エッセイ。苦労した、楽しかった、感動した等のエピソード。前半は全てそれと言ってもよく、テクニカルな指南書と思って読むと裏切られる。読後の感想としてはタイトルを変えたほうがよいとすら思われる。
後半に入っても理念的な話が多く、作文・レポート・小論文を書く前に、さあ感動を見つけよう!あの雲に向かって叫ぼう!みたいなトーンが続くので少々辟易させられる。そういう本であることを了解して、高校生活を先生と一緒に楽しもう、とするなら良書と言えるだろう。但し「小論文」を書くための「トレーニング」にはならないことだけは断言しておきたい。
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- 感想投稿日 : 2022年11月23日
- 読了日 : 2022年11月23日
- 本棚登録日 : 2022年11月9日
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