黙示録 (単行本)

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本棚登録 : 221
レビュー : 34
著者 :
mh1989さん  未設定  読み終わった 

作者お得意の沖縄歴史ものであり、今までの作品の主役たちも、結構、ぶっ飛んだキャラが多かったが、本作ではとびっきりのアウトローっぷりを発揮しているので、好き嫌いが大きく分かれるであろう。ただし、陰陽の陽たる王のために悲しみをまとって生き、この世の地獄を味わう陰となるべきものが、主役である以上、主役は彼の様な性格と生き方をしなければならない。ただし、作者らしく、ただ単に悲惨な生を描くのではなく、ここでもぶっ飛んだキャラを脇に配し、とびっきりの波乱万丈の展開を用意している。妖怪王子と認識できないかわら版屋等、少々、行き過ぎ感があるものの、これらの脇役が脇をしっかり締めているので、主人公の行いも陰に籠らず、物語も何処か沖縄らしい味わいが残る。全ての登場人物にその意味があり、その物語が最後に神にささげる踊りとして収斂していく様は素晴らしい。最後に物語は最初に還る輪をなす相似形の様な終わり方をするが、神の舞が螺旋の動きである以上、螺旋の様に物語は動いていかなければならない。

レビュー投稿日
2013年12月21日
読了日
2013年12月21日
本棚登録日
2013年10月8日
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