どこから行っても遠い町 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1901
レビュー : 210
著者 :
mi-keyさん 川上弘美   読み終わった 

都心から電車で20分、人口も多く大型スーパーなどもあるのに商店街が“善戦”している町。そこに住む老若男女の人生模様を綴る連作短編集。
連作短編集の面白さの一つは、次はどの登場人物が主人公になるのか、というワクワク感である。前の一編では小さな小さな脇役だった人物が、次の、もしくはもっとあとの一編では意外なドラマを見せてくれたりするとうれしくなってしまう。
そういう意味ではこの短編集はまさしく意外なドラマの連続であった。
意外と言えば死者の語りでしめるのもかなり離れ業だ。しかもそこで物語の中の謎の一つが明かされる。この作者でなければできないような自然さで。そこがすごい。
一方、「四度目の浪花節」の廉ちゃんと央子さんや「急降下するエレベーター」の佐羽と南龍之介などはもっと行く先を見てみたい気もする。

レビュー投稿日
2012年7月28日
読了日
2007年5月15日
本棚登録日
2012年3月24日
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