ユリイカ 2016年3月臨時増刊号 総特集◎出版の未来 出版社・書店・取次のリアル

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レビュー : 6
midnight1124さん 出版   読み終わった 

 この本を読み込めば、未来は「業界」以外のところからくるんだろう、そんな気がする。間に合わないかもしれないけど。登場するほとんどの著者たちの言葉はちっとも響いてこない。「業界」の内部からは変わらないのだろう。それはたぶん、出版業界の問題ではなく、この国、社会の問題が基調にあってそれが出版業界「でも」現れているに過ぎないのかもしれない。国民性の問題・・・とは言いたくないが。残念ながら、いまそういう国なんだなー。
 流通の変化は結局amazonによってもたらされたし、これからもそうなんだろう。そして、amazonによってもたらされる限り、amazonの後塵を拝するしかなく、書店は必然的に衰退していくことになる。
 商品の問題はもっと悲惨かもしれない。出版社と取次は、一貫して読者に向き合ってこなかった。売れないことの理由を外部に求めるばかりだった。どうしようもない本ばかりを粗製乱造して「売れなくなった」と。読者、消費者の持っている時間とお金は有限で、それらを様々なものが奪い合っている。スマホやテレビだけではない、旅行やライブや食事・・・・それらに費やすより本を読んだ方が楽しい、面白い、有意義だ・・・という価値を提供できなかったということ。極めて商品の問題なのに、ほとんどそのことに言及されることがない。この本でも、それに言及することは一切なかった。そういうことでは、未来はない、と言える。残念だなー。

レビュー投稿日
2016年2月28日
読了日
2016年2月25日
本棚登録日
2016年2月28日
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