ピーター・パン (岩波少年文庫 2036)

  • 岩波書店 (1954年10月25日発売)
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 冒頭から養育費の話が出てきて子供が読むとドギマギするかも知れない。犬が乳母をするなど非現実感があるが。
 英国少年は、海賊になっても可だが、国王を悪く言うことは拒む。
 おかあさんの「あのキス」とは人生のアイデンティティとも言うべきものだろうか、だから三人の子供をさらわれても「ピーター・パンのことを悪くは言わなかった」。紀田順一郎の推奨ではピーターが生家に戻ったとき「窓が閉められていた」ことを強調してあった「チャンスは一度しか来ない」。そして永遠の少年となったピーターの在処の妖精島の春の大掃除をするのは娘のジェインへ、そしてその娘マーガレットに引き継がれていく驚くべき結末
 最初は戯曲で「事前には一切内容は秘密」で公演され、劇場で初めて宙吊りで飛ぶシーンに観客は度肝を抜かれただろう(日本では榊原郁恵がやった)。ティンカーベル(名前が悪役を暗示している)が毒を仰いで「妖精を信じる子供がいれば私は生きられます、信じていれば拍手してください」と言うシーンでは大拍手だっただろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2020年5月14日
読了日 : 2014年11月3日
本棚登録日 : 2020年5月14日

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