天と地 ベトナム篇 下 (角川文庫 赤 ヘ 3-2)

  • KADOKAWA (1993年11月1日発売)
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オリバー・ストーン監督映画の原作/「見張りを怠った」廉でベトコンに死刑宣告されたレ・リは処刑者にレイプされたが一命をとりとめた。米軍基地に出入りするようになったレ・リをベトコンは爆弾テロに利用しようとしたらしいが父親はそれを拒むため自殺した。著者はベトコン(現在の共産党政府の前身)、共和党政府、米国の誰をも責めない。物語は渡米するまでと十数年後の’86年帰国し家族再会、ソ連からの借金返済に苦しむベトナムに「病院を建てる」夢を実現しようとして終わる。「結局アメリカはいいことをしたのか」と思わせるのはさすが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アジア
感想投稿日 : 2019年2月23日
読了日 : 2011年6月27日
本棚登録日 : 2019年2月23日

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