暗夜/戦争の悲しみ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-6)

  • 河出書房新社 (2008年8月9日発売)
4.10
  • (23)
  • (12)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 318
感想 : 21
5

『暗夜』は同じく社会主義圏(だった)ソルジェニーツィン作品の絶望感・共存する明るさに似ている。伝統的宗教が失われ共産党批判が許されないなか弾圧をする理由がありえない不条理で描く奇妙な晦渋か?/宮崎正弘推奨『戦争の悲しみ』は世界文学と呼ぶにふさわしいベトナム戦争中の悲恋の物語。初恋の夢は失われたのではなく「平和への祈り」のように、草木が生い茂って見失われた道のように現存すると言う。人間は暴力的でそれは生殖と近しい。戦闘などの描写が凄まじい。「現役の作家で彼ほど多くの殺戮現場と死体を見たものは少ない」映像不要

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 二十世紀小説
感想投稿日 : 2021年4月5日
読了日 : 2011年7月2日
本棚登録日 : 2021年4月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする