アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

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ドリーさん 名作(国外)   読み終わった 

正直消化不良の読書だった。
童話調で導入は読みやすかったが、進むにつれてファンタジィなのか精神論なのか判別のつかない、解釈の難しい展開が次々と起こり、一体どこから置いて行かれたのかすら定かではない。おそらくオアシスのあたりから?この本のタイトルが「アルケミスト」であることも腑に落ちない。
ところどころ気になる表現や考えはあったが、思い返せばそうだと信じ込ませるような内容でしかない。例えば少年の前に現れた王様が、「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」と言う。未来のある者がこれを聴いたら、さぞかし励みになるだろう。しかし、ある程度未来が固まってしまった者にとっては、まったく現実味を帯びて感じられないと思われる。人生はそう甘くないことを既に知ってしまっているからだ。なのに大人はあえて現実を教えず、子どもたちに可能性を信じ込ませるものだ。10代の若者がピュアな気持ちで読んだら、何か触発されることがあるのかも知れない。
よって、臨界期を越えた自分に響くものはあまりなかったが、もしかしたらいつの日か、しれっとこの本を子どもに勧めている自分がいる可能性は否定できない。
170213読了

レビュー投稿日
2017年2月14日
読了日
2017年2月13日
本棚登録日
2017年2月13日
3
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