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H24*12*22*Sat 読了
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百年文庫 一冊目
--あらすじ--
子
目が見えぬ妹の世話で自分を構ってくれぬ母に、健はご機嫌ななめ。
親子の情愛にほのぼとの心温まる、壺井栄『大根の葉』。
「一大事!家内が産の気が附いたようだという」ーー産婆の言うがまま、唸る産婦にたじろぎながらただ待つしかない男親。
小さき者への愛情が見事に描かれた、二葉亭四迷『出産』。
越してきた僻村で子供が病気に。
背負ったわが子に懸命の声をかけ、「私」は峠の向こうの診療所へひた走る(葉山嘉樹『子を護る』)。
子を思う親の心、親を思うこの心、いつの世も変わらぬ無償の愛。
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大根の葉 / 壺井 栄
子供の頃は誰しもがあるだろう、
親甘えがある時間を軸に描かれていて、
こんな子どもおるよなーって思いながら読んでいたり。
お母さんと妹が出かけるのに自分だけ置いてけぼりで駄々をこねたり、
大根の葉 と言われた(馬鹿にされた)子が、
おばあちゃんのところに逃げ込んだりとか、
ありえるわ。って事を文にされてて面白かったなぁ。
出産 / 二葉亭四迷
とっても短かったけど、
嫁さんが産気づいてから産まれるまでが男の人目線で描かれてた。
自分は意外と好きな感じ。
自分は男じゃないし、出産もまだだけど、男親ってこんな感じなのかな?って思えたり。
まぁこの明治末期?くらいと現代じゃだいぶ考え方は違うだろうけど、
最後の方が特に好き。
子を護る / 葉山嘉樹
主人公が語り手となってるため、
心情の描写とか考え方とかおもしろかった。
ややこしいったらややこしい。
でも、遠いところ往診にくる医者や食事を恵んでくれる村人への感謝と、
自分の不甲斐なさを読んでると、
今でも変わらんのぉと思ったり思わなかったり。
End.
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- 感想投稿日 : 2012年12月22日
- 読了日 : 2013年1月1日
- 本棚登録日 : 2012年12月22日
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