地頭力=結論から、全体から、単純に考える力。「知識」を持つことが意味をなさなくなった今、地頭力が大切。地頭力をつけるという事はどういう事か、そしてその実践方法とは。
きれいにまとまってて読みやすく、分かりやすい本でした。
内容的にはロジカルシンキングに関してが多かったですが、3つの力に分解してどんな事なのか、この本自体が地頭力を使って整理されているなという印象です。
考え始めるためには3つの意識を持とうと心構えを示した上で、実践トレーニングが書かれています。
3つの意識とは
1時間に対する感度を上げる。
2知的依存心を捨てる
3自分の「思考のクセ」を徹底的に認識する。
その上で
結論から考える「仮設思考力」、全体から考える「フレームワーク思考力」、単純に考える「抽象化思考力」をつけると地頭力がつくとのこと。
一番印象的だったのは結局のところ「離れて考える」事なんだ、という指摘、地頭力がある人は「離れる」のが得意なんです。。。。
向こう側から、上空から、離れたところから考える。
仮説思考とはこちら側にいる自分とは離れた向こう側(最終目的地)からこちら側を考えるイメージ。
全体から考えるフレームワーク思考とは、全体を見渡せる位置、上空にもう1人の自分を置き、そこから地上にいる自分を眺めて考えるイメージ。
単純に考える抽象化思考とは、対象となる複数の対象物から離れて考えるイメージ。
これ、わかりやすいですねー。まさに抽象化思考を使ってる!
地頭力は、知的好奇心(原動力)の上に論理思考力(ロジカル)と直観力(こちらはラテラルかな?)が乗っていてこれがベース。その上に、上の3つの思考力が乗っている三層構造だ、というのもわかりやすい説明でした。
こう整理されると何となくできる気がしてくる(笑)。
最後に著者のQ&Aがありましたが、まず何からはじめればいい?という質問にはMECEに分けることからはじめるとよい、と書かれていました。
MECE、と、「離れる」これを実践してみようと思います。
- 感想投稿日 : 2012年6月6日
- 読了日 : 2012年6月4日
- 本棚登録日 : 2012年6月3日
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