終盤に触れられているように、公論が公論足りえているのは、活字化する編集の妙である。元となる「打ち合わせ」をライブで聞いたところでダラダラと長すぎるだろうし、ほぼ駄話に終止するだろう。その中から光る部分をすくい上げ、つむいでいくある種繊細な営みが見事。
トークでは大人のダメな部分を曝け出してはいるものの、月日が経つにつれ本業で各々それなりな実績を積み上げていくところがどこか感慨深い。

2018年5月26日

読書状況 読み終わった [2018年5月12日]

1年以上前に借りていながらまったく読まずに放置していたが、掃除ついでに読んでしまえと速読。
著者の主張は尖りすぎているし、彼のように生きられる人がどれだけいるのだろうと疑問だが、ちょこちょこ同意できる部分あり。……と言ったものの内容があまり思い出せない。これも著者が言うところの「浴びるような情報のシャワーの一粒」と捉えれば、いつかアウトプット時に役立つ……のかもしれない。

2018年5月26日

読書状況 読み終わった [2018年5月6日]

「幻想」とのタイトルから、うわべだけの友だち付き合いなどくだらんよ、という筋かと予想していた。
そうではなく著者が主張するのは、他者のすべてを理解し全員と仲良くなることが不可能である以上、最低限のルールを守りつつ、どうしても合わない人とは積極的な接触・衝突を避けて共存すべきとの考えである。
実際にはこの「避ける」方法が難しい。私は相性の合わない人に対して、批判やあからさまな無視を決め込んでしまうことがある。ただ自分から他者に向けた敵意は、当然に報復を生むことになるし、結局最低限のルールで成り立つコミュニティをも動揺させかねない危険な行為なのだと知った。

2018年5月26日

読書状況 読み終わった [2018年5月26日]
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