紅に輝く河 (カドカワ銀のさじシリーズ)

  • 角川書店 (2012年1月31日発売)
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感想 : 10
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平原を舞台にした異世界ファンタジーの三作目にあたる。今回、舞台となるのは世襲制の「国母」を抱き、その夫が王となるという不思議な政で成り立っている王国、ファスール。
神官の託宣に生まれながらにして翻弄されながらも、まっすぐに育った異端の王女アスタナと、ファスール王国の姿を描いている。
清らかな恋や、張りめぐらされる陰謀など、定番、王道のファンタジーの要素が詰め込まれていて、物語の結末に意外さはないけれどその安定した感じが心地いい。
前作で登場したキャラクターたちの息災もわかり(中にはカメオ出演する人物もいる)、純粋なシリーズものではないけれど、他の作品とあわせて読むと一層世界が広がって楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 元気になりたいときに
感想投稿日 : 2012年6月5日
読了日 : 2012年6月5日
本棚登録日 : 2012年6月5日

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