TRANSIT(トランジット)38号ベトナム 懐かしくて新しい国へ (講談社 Mook(J))

制作 : ユーフォリアファクトリー 
  • 講談社 (2017年12月18日発売)
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感想 : 4
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知っているようで知らない、人気の海外旅行先ベトナムの特集だ。
TRANSITらしい切り口で、文化、歴史、民俗、さまざまなベトナムの顔が見える。
驚くほど観光名所や人気スポットの紹介はない。それがいいと思う。

そして、毎号思うのだけれど、写真がいい。今回は市井の人々の笑顔がすてきで、いいな、と思った。

ベトナムらしさをベトナム人に聞くと、形のない物(おもてなし、人と人との関係性、など)を挙げる人が多いらしい。へえ、と思う。

同時に、思いのほか多民族国家であることを知り(考えてみたら近隣国のタイやラオスなどもそうなのだから当たり前だ)農村部と都市部では給与や生活の格差が凄まじいことも知った。

写真と映画でしか知らなかったベトナム戦争が、どういった争いで、ホーチミン氏がどういう人物だったのか。美しい古都を持ち、ビーチリゾートが開発されている国の、ほんのわずか半世紀前の苦難を改めて知る。そして大戦中、日本がベトナムに及ぼした支配のことも。

東南アジアの手軽な海外旅行先、というイメージしかなかった国が、重層的に立ち上がって見える。この国に住む人に会ってみたい、そんな気持ちにさせてくれる一冊だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 旅に出たい
感想投稿日 : 2018年6月25日
読了日 : 2018年6月25日
本棚登録日 : 2018年6月25日

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