高度経済成長期、大阪の片田舎の町で暮らす小学生の真が、ある日自宅に帰ってみると大好きな母親が入院していた。
なぜだか母親には会わせてもらえず、手伝いにきてくれた叔母の雑な家事に戸惑い、父親ともうまく関係を結べない真が、世界がわからなくて遠いことにもがきながら、その世界に手を伸ばそうとする姿は、ひどく限定された世界で生きていた子どものころを思い出させる。
よくも悪くも毒がない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2010年11月7日
- 読了日 : 2010年11月7日
- 本棚登録日 : 2010年11月7日
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