自画像

  • 双葉社 (2015年10月21日発売)
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本棚登録 : 252
感想 : 38
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物語は、女の独白からはじまる。
女が、婚約者である男に、自分の過去を語り始める。

病的な面皰に悩み、美醜によるヒエラルキーを怨み、時に臆病に、時に攻撃的になりながら自己保身をし、生きてきた中学生の頃。
ああ、こういう子いるよね、という、彼女の語るクラスの雰囲気が、まるで自分が属していたクラスのようにリアリティを持って語られ、引き込まれていくうちに、物語は徐々に様相を変え始める。

彼女は何を語ろうとしているのか。
悔恨か、懺悔か、あるいは・・・・?

醜いこと。美しいこと。女である限り、どちらであっても異なった苦しみを生むことがあることを、胸を痛くしながら読んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: なにか考えたくなる
感想投稿日 : 2018年9月2日
読了日 : 2018年9月2日
本棚登録日 : 2018年9月2日

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