ちゃいろいさん 平板なかんじ   読み終わった 

「贈りもの」をテーマにしたエッセイ集だ。さまざまな作家や文筆家が寄稿していて、「贈りもの、大好き」という人と「苦手で苦手で・・・」という人にぱっきり分かれるのが面白い。

誰もが、「負担にならないちょうどいいレベルのものでかつ素敵なもの」が「ほんのきもち」のいい贈りもの、と考えているようなのも興味深かった。そんなに大多数共通で目指す理想がありながら、苦心惨憺するのが贈りものというものらしい。

贈った相手からの自分の評価を気にしてしまうからうまく選べない、というようなことを文月悠光さんという作家が書いていて、ああ、そうだよなぁと思う。相手のために贈っていながら自分のことが念頭にあるのではそもそも構えてしまって難しいのだ。

そんな中、読者から届いた一通の手紙に込められた贈りもの、をテーマにした鹿子裕文さんの実話らしき話が印象に残った。
その贈りものは自分の評価など気にせず、ただ相手のために差し出されたものだから、受け取った時にはっとするのだろう。

ふたりとも残念ながら著作を読んだことは無く、今回初めて知ったお名前なんだけれど、こういうアンソロジーのような体裁の本を読むと思わぬ出会いがあるのが面白いな。

レビュー投稿日
2018年8月28日
読了日
2018年8月28日
本棚登録日
2018年8月28日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ほんのきもち』のレビューをもっとみる

『ほんのきもち』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする