前巻でひとつの山を越えたかに見えたベラとエドワードのふたりだったが、相変わらず、ふたりの間に横たわる生物としての溝は深い。
永遠に17歳のままのエドワードと、必ず老いていくベラ。
狩る者と、狩られる者。
いままで目を背けてきた事実がベラの18歳の誕生日に噴出し、二人の関係に亀裂が走る。
主軸は相変わらず甘くて熱い恋愛小説なんだけれど、人間ではない者に魂はあるのか、神の救済はないのか、という、ちょっと宗教的な側面も垣間見えた。
大多数が無宗教の日本とは異なり、キリスト教が根付いているアメリカでは、吸血鬼に対する意識も日本とは少し違うのかもしれない。ちょっと興味深い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2010年6月22日
- 読了日 : 2010年6月22日
- 本棚登録日 : 2010年6月22日
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