うまれに恵まれて裕福に育ち、高い教育を受け、仕事をしながら作品を書き続けたふたりの作家、ゲーテとカフカ。
似たような境遇で育った彼らはしかし、まったく正反対ともいえるマインドの持ち主。
天性の明るさと前向きさを有し、困難に立ち向かうことを良しとし、人の欠点をみとめて愛し、自分の軟弱さを律し、パワフルに生きた「陽」の人、ゲーテ。
生まれつき自分に自信がなく、何事にも敏感で不安で、体力もなくなにかを始める前に疲れてしまい、自分の弱さに負け続け、苦しみ続けた「陰」の人、カフカ。
ゲーテもやりすぎだしカフカも行き過ぎだけど、人はみんなこういう面を両方もっていて、笑ったり悩んだりしているのだろうなぁ。
ゲーテの強さには感服したし、カフカの暗さには何度か笑った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
書評、文学
- 感想投稿日 : 2019年4月8日
- 読了日 : 2019年4月8日
- 本棚登録日 : 2019年4月8日
みんなの感想をみる