西原無量シリーズ、10作目。
幕末の時代、土佐勤王党によって埋められた銅印は果たして本物の御璽か偽物か。御璽なんて大仰な、と思うけど、幕末のあの混沌とした時代だからこそ本当にありそう、、、と思わせる説得力がある。更に、まさかのあの時代の天皇にまで話が飛んでいくなんて、まるで予想外。確かに四国という土地柄の歴史背景を考えると全くの荒唐無稽とも言えず。歴史的ロマンを感じずにはいられませんでした。
幕末のこの時代はとにかくややこしくて、何回この手の本を読んでも理解しづらいんだけど、今作はその中でも読み易かったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
桑原水菜
- 感想投稿日 : 2021年1月17日
- 読了日 : 2021年1月17日
- 本棚登録日 : 2021年1月17日
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