ドールズ最終章 夜の誘い

  • KADOKAWA (2014年2月3日発売)
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感想 : 4
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ドールズシリーズ、完結編。

前作から薄々予想していたことではあったが、、、最後はやっぱり「柩」シリーズのような伝奇SF的な展開に。そういう展開が嫌いなわけではないのだが、高橋作品でよく見られる傾向だけに、またか、、、という既視感はやっぱり覚えてしまう。それでも、最後まで面白く、スピーディーに読めた。キャラは相変わらず魅力的だし、まさかの蘭陽まで出てきちゃうし。どうせなら、歌麿の時代に戻ってくれたら良かったのに、と思うのは欲張りかな?それはそれで、目吉が重なる不都合が出てきてしまうのかもしれないが。
待ちに待った完結編であるだけに、ちょっと強引な終わり方で拍子抜けしてしまった感はやはり残る。それでも、シリーズ全体を通してみれば、ホラーあり、推理あり、SFありで、色々詰まったお得感のあるシリーズだと思います。高橋作品をこれから読む、という方にはうってつけのシリーズかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 高橋克彦
感想投稿日 : 2014年8月26日
読了日 : 2014年8月26日
本棚登録日 : 2014年8月24日

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