書物シリーズ、2作目。
1作目に引き続き読了。面白かった。最初、主人公のその特異な風貌にちょっと微妙な印象を持っていたのだが、今ではすっかり虜に。この風貌だからこそ、ル・シャスールに相応しいと思えるようになった。今作では、1章目の「書庫に入りきらぬ本」というタイトルからしてヤラれた。最後、そのタイトルの意味がわかったとき、その美しさに震えてしまった。どんでん返し的なミステリの面白さももちろんあるが、古書にまつわる歴史の深さ、文章の美しさも魅力的。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
赤城毅
- 感想投稿日 : 2013年6月3日
- 読了日 : 2013年6月3日
- 本棚登録日 : 2013年6月1日
みんなの感想をみる