書物迷宮 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年10月14日発売)
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本棚登録 : 119
感想 : 13
5

書物シリーズ、2作目。

1作目に引き続き読了。面白かった。最初、主人公のその特異な風貌にちょっと微妙な印象を持っていたのだが、今ではすっかり虜に。この風貌だからこそ、ル・シャスールに相応しいと思えるようになった。今作では、1章目の「書庫に入りきらぬ本」というタイトルからしてヤラれた。最後、そのタイトルの意味がわかったとき、その美しさに震えてしまった。どんでん返し的なミステリの面白さももちろんあるが、古書にまつわる歴史の深さ、文章の美しさも魅力的。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 赤城毅 
感想投稿日 : 2013年6月3日
読了日 : 2013年6月3日
本棚登録日 : 2013年6月1日

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