桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

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本棚登録 : 1600
レビュー : 208
著者 :
mikedaさん L_literature   読み終わった 

毎年桜の時季になると、必ずこの本を開きます。

昔はこの作品に恐怖や畏怖の念を強く感じていましたが、
今は結末の印象によって寧ろ清々しく、
浄化されてゆく感覚を抱いています。

読後、夢幻能に似た神聖さを感じ、
「嗚呼、序破急の次には○が訪れるのか。」
なぞという思考が沸き起こりました。
 (○は敢えて申し上げませんが、
  結末付近で繰り返される単語のうちの一文字です)
左様に考えると、この作品を能楽の演目にしたら
中々趣があるのではないでしょうか。

散りもせず、無くなりもせず、唯あるべき処に還ったとすれば。
桜の満開のその後に、哀しみを覚える理はないと感じるのです。

レビュー投稿日
2010年4月10日
読了日
2010年4月10日
本棚登録日
2010年4月10日
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